サクセンダで痩せない！痩せない人の特徴と正しい使い方を解説

「サクセンダは痩せないと聞いて不安・・・」
「サクセンダで体重を落とすためのコツが知りたい！」
このようにお考えではないでしょうか。
お金と時間をかけたサクセンダで、結果が出ないとつらいですよね。

結論から言うと、サクセンダで痩せるかどうかには個人差があります。サクセンダ自体に脂肪を減らす作用はなく、飲んだからといって体重が落ちるわけではないからです。

サクセンダで痩せると言われているのは「満腹感が持続して食べる量が減るから」であり、食事管理なしで痩せるのは難しいでしょう。今回は、サクセンダで痩せない理由や痩せない人の特徴をわかりやすくまとめます。失敗を知ることで、この記事がダイエットのサポートになれば幸いです。

サクセンダが痩せないと言われている理由

ここでは

について、それぞれ解説します。

サクセンダそのものにダイエット効果はない

サクセンダとはGLP-1注射の1つです。血糖値の上昇を抑え、食欲を抑制します。
（※GLP-1とは、元々体にあるホルモンの一種で、血糖値を下げる働きがあります）

GLP-1注射は、GLP-1受容体作動薬とも呼ばれており、GLP-1を体外から補うための薬です。日本では、糖尿病2型の治療薬として販売されているものもあります。

血糖値が下がると、体が脂肪を溜めにくくなります。それに加えて、サクセンダには消化管の働きを緩やかにして、空腹感を抑制・満腹感を持続する作用があるのです。これらのことから、サクセンダは欧米を中心に肥満治療薬として使われるようになりました。

注意すべきなのは、サクセンダを使用したから痩せる、というわけではないことです。サクセンダを使用した結果、食欲が抑制されて体重が落ちるという流れになります。つまり、直接のダイエット効果はありません。

サクセンダでリバウンドする可能性もある

食事量が減ったことで、安心してサクセンダをやめてしまうと、以前の食事量に戻ってリバウンドする可能性があります。

サクセンダは定期的な使用が必要です。もしやめる場合には、サクセンダを使用しているときと同じ食事量に調整しましょう。

サクセンダで痩せない人の特徴

サクセンダで痩せない人の特徴は、以下の9つです。

それぞれ解説します。

食事量が変わらない

サクセンダは、食欲を抑えて食事量を減らすサポートをしてくれる薬です。「サクセンダを使用しているから食べても大丈夫」という考え方だと、結果としては同じ量を食べていることになり、痩せません。

食事の量を抑えられるように意識してみましょう。

食事内容が変わらない

今までと同じように炭水化物やジャンクフードを好きなだけ食べていると、ダイエット効果は薄いです。

サクセンダによって全体の食事量が減ったうえで栄養が偏っていると、体に必要な栄養素が不足します。栄養が偏っていると体内の代謝がうまくいかず、余分なエネルギーを体はため込んでしまいかえって痩せにくくなります。栄養バランスも考えた食事内容にしていきましょう。

お菓子、ジュースが辞められない

食事以外でカロリーを摂取していると、ダイエットから遠のきます。

せっかくサクセンダを使用していても、お菓子を食べたりジュースを飲んだりして摂取カロリーが多いままという状況になっていませんか？すべてをやめてしまうとストレスで体調を崩してしまったり、ドカ食いをしてしまう可能性があります。

普段からお菓子やジュースは減らすように心がけましょう。

運動をしない

運動をしないと、筋肉量が増えないため、基礎代謝が低いままで脂肪燃焼が促進されません。
激しい運動をする必要はありません。今までの生活よりも体を動かす習慣を身に付けて、消費カロリーを増やしましょう。

セルライトが多い

セルライトとは、老廃物と脂肪が合わさったもので、皮膚がデコボコしているものです。

サクセンダにはセルライトを減らす作用はありません。セルライトを放置すると血流が悪くなり、太りやすくなります。セルライトを取り除くには、美容医療施術を検討してもいいでしょう。

アルコールをよく摂取する

アルコールはすい臓に負担をかけるため、サクセンダの効果を減少させます。

サクセンダは、すい臓や脳、消化管へ作用して効果を発揮するので、アルコールは影響を及ぼします。また食事量が減った状態で飲酒をすると、それだけでも低血糖を引き起こす可能性があります。

まったくお酒を飲んではいけない、というわけではありませんが、控えめにするとよいでしょう。

元々肥満ではない

サクセンダは、海外で肥満治療薬として認可されています。WHO（世界保健機構）の基準では、BMIが30以上を肥満としており、日本の基準は25です。元々肥満ではない場合は、サクセンダの効果は薄いと言えるでしょう。

投与量が合っていない

サクセンダは、0.6mgから投与し、最大3.0mgまで増やせます。しかし、元々の体格や体質によって、投与量は個人差があります。投与量が少なすぎると効果が表れにくいでしょう。

しかし、無理に多く投与すると、副作用が出てしまいサクセンダを続けることが難しくなります。
担当医師と相談しながら、自分に合った投与量で続けましょう。

投与期間が短い

サクセンダの推奨治療期間は、4～13ヶ月です。個人差はありますが、2週間程度から効果が少しずつ現れる人もいます。

しかし、投与したからと言って、すぐに効果が表れるわけではありません。体が変化するには一定期間必要なので、1～2ヶ月での判断では不十分であると言えるでしょう。

サクセンダで痩せる人の特徴

サクセンダで痩せる人の特徴は、以下の4つです。

それぞれ説明します。

必要以上に食べない

サクセンダを使用すると、食欲自体を抑えられます。「お腹がすいていないのに食べてしまう」といったことが減るので、以前より摂取カロリーが抑えられます。

「摂取カロリー＜消費カロリー」になれば痩せるので、サクセンダで抑えられた食欲以上に食べることは控えましょう。

食事内容を変える

炭水化物ばかり食べたり、ジャンクフードを多く食べたりすると、脂肪が増え太りやすくなります。せっかくサクセンダを使用するのであれば、食事内容も見直すとより痩せやすくなるでしょう。

たとえば、

など簡単なものからで構いません。

今までよりも栄養バランスを考えた食事に変えてみましょう。

間食を控える

間食や飲み物にもカロリーは含まれています。
食事に気を使っていても、お菓子やジュースからカロリーを多く摂取しているかもしれません。間食をお菓子からナッツへ変えたり、ジュースを水に変えたり、工夫ができるとサクセンダの効果をより感じやすくなるでしょう。

適度に運動する

サクセンダを使用しても、運動は必要です。
筋肉量が少ないと、どうしても基礎代謝が落ちてしまい、脂肪の燃焼が遅くなり、体に脂肪が蓄積してしまいます。サクセンダを使用したうえで運動をすると、よりダイエット効果を実感できるでしょう。

サクセンダで痩せない人が効果的に痩せる方法

ここでは、サクセンダで痩せない人が効果的に痩せる方法を4つ紹介します。

それぞれ説明します。

手順を確認する

サクセンダで痩せない人は、手順を間違えている可能性があります。
サクセンダを使用する手順は、以下のとおりです。

1. キャップを外し、針を取り付ける
2. ダイヤルを回し、メモリに合わせて空打ちをする（気泡を抜き、液が出るか確認）
3. 投与量どおりにメモリを合わせる
4. 皮膚をつまんで針を刺す
5. ボタンを押したまま針をすべて刺し込み、メモリが0になったことを確認する
6. 6秒以上経過したら、ボタンを押したまま針を抜く

手順どおりに行わないと、サクセンダが注入されていなかったり、少なかったりする可能性があります。

処方の受け方を確認する

以下は処方の受け方の一例です。

1. クリニックのスタッフから問診・診察を受ける
2. BMIを測定する
3. 医師のカウンセリングを受ける
4. 血液検査をする
5. 問題がなければ、サクセンダの処方を受ける
6. 決められた投与量を自分で注射する
7. 効果や副作用を確認するため、定期的にクリニックへ行く

個人輸入のサクセンダもありますが、粗悪品が多く健康被害が出る可能性があり、おすすめできません。自分に適した投与量もわかりにくく、副作用が出たり思うような成果が出なかったりするでしょう。

必ず医師の処方をしっかり受けてから、サクセンダを使いましょう。

注射方法を確認する

サクセンダの注射方法は、以下の手順で行います。

などの注意点があります。正しい使用方法を守りましょう。

食事や運動を組み合わせる

サクセンダを使用しているからといって、いつもと同じ食事量や運動量だと効果が見込めません。過度な食事制限や運動は必要ありませんが、適切な食事内容・食事量・運動を心がけましょう。

食事は摂取カロリーを減らし、運動は消費カロリーを増やすようにしてください。たとえば、以下のような工夫ができますよ。

このような食事・運動を取り入れられれば、サクセンダとの相乗効果が生まれ、ダイエット効果が見込めるでしょう。

まとめ

サクセンダを使って痩せるかどうかには個人差があります。すでにサクセンダを使っている方で、痩せないと感じている方は何か問題があります。

といった点にあてはまるものがないかチェックし、改善していきましょう。

サクセンダの効果を最大限に発揮するために生活習慣を見直し、正しく使用できているかかかりつけ医に確認してもらってください。