お風呂で汗をかく方法とは?おうち汗トレでむくみを解消

お風呂で汗をかく方法がわからないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
入浴すれば汗をかけるはずなのに、なかなか発汗量が上がらない…と悩みに感じることは意外と少なくありません。
お風呂で汗をかくことは、むくみ解消やダイエットにもつながるため、ぜひできることから確実に実践していきたいところです。
今回は、お風呂で汗をかくために準備として必要なこと、効果的な入浴方法、おすすめの入浴剤などを紹介します。

お風呂で汗をかくための下準備

お風呂で汗をかくための下準備

むくみ解消法のひとつとして効果的なのが、お風呂での発汗です。
しかし、お風呂でなかなか汗をかくことができず、どうすればむくみ解消やダイエットにつながるのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
お風呂で汗をかくために前もってやっておきたい準備として、体を温めておくことが挙げられます。
ここでは、体を温めるという準備に焦点を当てて、お風呂で汗をかくために有効なメソッドを見ていきましょう。

白湯を飲む

白湯を飲む

お風呂で汗をかく方法としてまず挙げられるのが、入浴前に白湯を飲んで体温を上げることです。
下準備として飲む白湯はコップ1杯分がちょうど良く、誰でも簡単に実践できる方法なのでぜひ実践してみてください。
白湯を1杯分飲むだけでも体が内部から温められるので、お風呂に入るときも、いつもより汗をかきやすくなります。
発汗量が通常よりも増加することにより、むくみ解消や全体的なシェイプアップにつながります。
温かい飲み物ならコーヒーやお茶でもいいのでは、と思われるかもしれませんが、お風呂で汗をかくためには白湯をおすすめします。
白湯以外の味のある飲み物は、体内で成分が栄養として吸収され、かえって深部温度上昇の効果が弱まる可能性があるからです。

ストレッチやトレーニングをする

ストレッチやトレーニングをする

お風呂で汗をかきやすくするための準備としては、ストレッチや簡単なトレーニングも効果的なのでぜひ実践してみましょう。
運動習慣もつきやすくなるので、お風呂での発汗量をアップさせるだけでなく、総合的な健康維持にもつながります。
また、軽い運動によって筋肉の緊張をほぐせば、お風呂のとき体はより温まりやすくなるのです。

おすすめのトレーニングの具体例としては、スクワットがあります。
お風呂前のスクワットは、太ももの筋肉の緊張をゆるめてくれるため、その後の入浴による高い発汗効果に期待ができるでしょう。
太もものむくみも解消しやすくなります。
スクワットは、肩幅くらいを目安にして足を開きます。
そしてきついと感じるところまで足を曲げていき、限界まで行ったらもとの状態に戻ります。
このスクワット運動10回を1セットとして、最初は3セット程度から行うのが理想的です。
慣れてきたら徐々に4セット、5セット…と増やしていくと良いでしょう。

汗をたっぷりかけるお風呂の入り方

汗をたっぷりかけるお風呂の入り方

続いて、汗をたっぷりかくためのお風呂の入り方のポイントを見ていきましょう。
発汗量を上げてむくみを解消させるには、汗をかきやすいお風呂の入り方を意識することが必要です。
いつも通りの入浴方法ではなかなか発汗量が上がらないと感じている方は、ぜひ以下の方法にしたがってお風呂の入り方を工夫してみてください。

肩まで湯船につかる

肩まで湯船につかる

基本のポイントとして意識したいのは、肩まで湯船に浸かることです。
お風呂の温度は少し熱いと感じるくらいがちょうど良いので、40~42℃を目安にしましょう。
そして全身が温まるよう、肩まで浸かることを忘れずに、時間をかけてゆっくりとお風呂に入りましょう。
ただし、あまり長い時間湯船に浸かっているとのぼせてしまう可能性もあるため、こまめな水分補給も忘れないでくださいね。

333入浴法

333入浴法

333入浴法とは、汗をかきやすくするための方法としてとても効果的なのでぜひ実践してみてください。
手順とポイントを見ていきましょう。

お風呂の温度は42℃以上を目安にして、まずは湯船3分間浸かりましょう。
肩まで浸かって温まるのが理想的ですが、熱めの湯温がどうしても我慢できないときは、半身浴の状態でも問題ありません。
そしてその後は3分間体を冷ます必要があります。
お風呂から出た状態で、3分の間は髪や体を洗う時間に充てると良いでしょう。
この3分湯船に浸かって3分体を冷やす、ということを3回繰り返します。
そうすると30分ジョギングをしたと同程度のカロリー消費が期待できるため、むくみ解消やダイエットなどの結果につながる可能性が高まります。

高温手足浴

高温手足浴

手足は汗をかきづらい部位のひとつなので、むくみやすい部位と言えます。
そのためお風呂に入るときは、高温手足浴にチャレンジするのもおすすめです。
手順や実践するときのポイントを見ていきましょう。

お風呂の温度は43~44℃程度を目安にし、少し熱めを意識すると良いでしょう。
お湯の深さは20~30cmほどで、ひじ下とひざ下をお湯に浸した状態を15分ほど継続していきます。
この状態を続けるだけで交感神経が優位になり、たっぷりと汗をかけるようになります。

そしてその後は37℃程度のお湯を張り、今度は15分程度、半身浴をします。
先ほどとは異なりぬるめの湯温で、温まっている状態の体をリラックスさせていきましょう。
ちなみにお風呂上りは体が非常にポカポカしているので、部屋着やパジャマなどはすぐに着ないようにした方が良いです。
徐々に汗が自然に引いてくるため、汗が引いてきたタイミングで服を着るようにしてください。

お風呂で汗をかいた後のケアも忘れずに

お風呂で汗をかいた後のケアも忘れずに

お風呂で汗をかいたときは、のぼせたり脱水症状に陥ったりしないためにも、水分補給などのケアが重要です。
入浴して汗をかくと、500ml以上もの水分が体の外に出ていくと言われています。
ご紹介した方法で発汗量をアップさせていたのなら、なおさら体内から出ていく水分の量は大きいです。
そのため、気づかないうちに脱水症状になってしまうことも少なくありません。
そこで「のどが渇いた」という実感はなくても、水分補給をすることが非常に大切です。
コップ1杯ほどの水を飲んで水分補給をすることを忘れないようにしましょう。

また、普段からお風呂に入るとのぼせやすい人は、毎日のように入浴の際に汗をかきやすくする必要はありません。
人によっては入浴剤などを活用した方が向いていることも多いので、無理をすることにだけは注意を払いつつ、汗をかきやすい入浴方法を実践していきましょう。

より発汗を促したいなら入浴剤も活用

より発汗を促したいなら入浴剤も活用

発汗効果をよりアップさせる方法としては、入浴剤を活用する方法もあります。
また、のぼせやすい人は入浴剤を使って発汗量を上げると、入浴中に気分が悪くなどの状態を防ぐことが可能です。
以下でご紹介する入浴剤活用法や、おすすめの入浴剤をチェックしていきましょう。

「おうちにある食材を入浴剤に

「おうちにある食材を入浴剤に

入浴剤は市販の入浴剤を活用する方法ももちろんありますが、実は家にあるものを活用することも効果があるのでおすすめです。
おすすめの材料としては、塩、日本酒、お酢、生姜が挙げられます。

塩は保湿効果が高いと言われているため、肌をきれいに保つのにも役立ちます。
湯船にお湯を張ったら、片手で一握りほどの塩を入れてかきまぜましょう。
日本酒を入浴剤として活用するときは、セリンという日本酒の成分であるアミノ酸が保湿成分として期待でき、発汗作用も高いです。
日本酒は純米酒を選び、38℃くらいのお湯にコップ1杯ほど入れるのが良いでしょう。
お酢のお風呂は、特に汗臭さを抑える効果が高いとされています。
大さじ1杯程度のお酢を入れると、発汗効果、汗の匂い防止、肌の雑菌繁殖防止などにつながります。
生姜のお風呂も発汗作用が高く、生姜の成分であるショウガオールやジンゲロールに発汗効果があるとされています。
生姜と言えば体を温める食材として定番ですよね。
片手で一握り分の生姜をすりおろした状態で布袋に入れ、お湯に浮かべるだけで簡単に生姜のお風呂を楽しめます。

市販の入浴剤の選び方

市販の入浴剤の選び方

市販の入浴剤をお風呂に入れるときは、選び方のポイントを踏まえて選んでいくと良いでしょう。

まず、市販されている入浴剤には大きく分けて3つの種類があります。

・化粧品(美容効果を高めるもの)
・医薬部外品(医薬品の効果も兼ねて市販されているもので、冷え性やリウマチなどの予防効果を期待できるもの)
・雑貨(バスソルトなどの天然成分によって作られているもの)

また、入浴剤に含まれる成分で種類分けをすると、以下の通りです。

・酸素系(保湿や清浄効果が高く、タンパク質分解酵素配合のもの)
・スキンケア系(保湿効果が高く、保湿成分が配合されているもの)
・無機塩類系(ミネラル系とも言われる。
保湿・清浄効果があり、温泉由来成分配合により体を温める効果もあるもの)
・炭酸ガス系(有機酸系とも言われる。
保湿効果があり、炭酸ガスが含まれるため温め効果も高いもの)
・生薬系(薬用植物系とも言われる。
医薬部外品にあたり、生姜などを配合することで保温やリラックス効果を高めるもの)

これらの種類や成分の特徴を知っていると、入浴剤も選びやすいですね。
特に発汗量を上げたいときは、温浴効果が高いとされる、温泉由来成分配合のものや生薬系のものなどを中心に選ぶのがおすすめです。

お風呂で汗をかいてデトックス

お風呂で汗をかいてデトックス

お風呂で発汗量をアップさせれば、むくみ解消やダイエットにつながり、普段から新陳代謝も活発になりやすくなります。
なかなかお風呂で汗がかけないときは、しっかりと入浴前の準備を行った上で、効率的に汗トレを行っていきましょう。
入浴方法を変えたり、入浴剤などを積極的に活用したりするのも非常におすすめです。
自分に合った入浴方法を模索しながら、お風呂で汗をかいてしっかりとデトックス効果を実感していきましょう。